2026/07/14 18:54

2026年7月7日、静岡県中部保健所は、焼津市栄町の居酒屋でノロウイルスによる
集団食中毒が発生したと発表しました。
6月24日にこの店で食事をした15グループ57人のうち、4グループ12人が
翌25日午後から下痢やおう吐などの症状を訴えました。
患者は22歳から71歳までの男女で、7月7日時点でいずれも回復に向かっています。
保健所は、この店に対し7月7日から当分の間、営業禁止を命じました。
【この事案の本当の問題】
注目すべきは、患者だけでなく、調理従事者からもノロウイルスGⅡが
検出されている点です。
そして、この店に下された処分は「営業停止」ではなく「営業禁止」でした。
営業停止は期間を定めた処分ですが、営業禁止は期間を定めず、
再発のおそれがないと判断されるまで営業できません。
飲食店にとって、これ以上に重い処分はありません。
つまり、調理従事者が感染源となった疑いがある場合、
行政は「いつ再開できるか分からない」処分を下すということです。
【あなたの現場で、同じことが起きないと言えますか】
ノロウイルスは、症状が出ていなくても排出されることがあります。
「元気だから大丈夫」は、根拠になりません。
・体調不良を申告しやすい雰囲気が、現場にありますか
・症状が治まった従業員を、すぐ調理に戻していませんか
・排菌は、発症から数週間続くことを知っていますか
・アルバイト・パートを含め、全員が健康チェックの対象になっていますか
・トイレ後の手洗いを、実際に確認したのはいつですか
ノロウイルスの潜伏期間は1〜2日、症状が出る期間も2日ほどと短い一方で、
排菌期間は発症から数週間後までと非常に長く続きます。
「もう治った」という自己申告だけでは、現場は守れません。
【現場で必ず守るべき殺菌の基準】
■ 日常の殺菌
次亜塩素酸ナトリウム 200ppm
調理器具・ドアノブ・手すり・テーブル・共用設備など
■ 嘔吐物・便・トイレなどの高汚染部位
次亜塩素酸ナトリウム 1000ppm
■ 重要
ノロウイルスに、アルコール消毒は効きません。
次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌が必要です。
多くの現場が、アルコールで済ませています。
そして、それでは防げません。
【濃度管理は、現場で最も破綻しやすい工程です】
殺菌の基準は、多くの現場が知っています。
それでも食中毒が起きるのは、基準を「守り続ける」ことが難しいからです。
・原液から200ppmを作る計算を、現場の誰ができますか
・作った人によって、濃度がばらついていませんか
・作り置きした殺菌液の効果は、時間とともに低下します
・計量・記録・保管の手間が、日々の業務を圧迫していませんか
濃度管理は、人が介在する限り必ずばらつきます。
薄すぎれば効かず、濃すぎれば器具を傷めます。
あらかじめ濃度が調整された食品添加物殺菌料であれば、
希釈せず、そのまま使用できます。
濃度管理という工程そのものを、現場から外すことができます。
食品添加物殺菌料(次亜塩素酸ナトリウム)はこちら
出典:静岡県中部保健所 2026年7月7日発表
